【学生】歯列矯正の期間は?大学生・高校生・中学生の矯正治療

矯正器具を使って歯並びや噛み合わせを整えていく歯列矯正。学生の方は進学や就職のタイミングで、歯並びを綺麗にしたいと考えている方も多いのではないでしょうか?

歯並びを整えようと思っていても、歯列矯正は1日で終わる治療ではないため、「就職活動が始まるまでに矯正器具を外せるのか」「見た目が恥ずかしいから早く終わらせることはできないか」と疑問や不安を抱いている学生や保護者もいるでしょう。

この記事では、学生の歯列矯正にかかる期間や、矯正方法ごとの平均的な治療期間について詳しく解説します。歯列矯正に対象年齢の制限はありませんが、若いうちに歯を矯正することには多くのメリットがあるんです◎

【学生別】歯列矯正にかかる期間の目安と

学生と一口に言っても、大学生・高校生・中学生によって、それぞれ歯列矯正にかかる期間が異なります。以下は、学生別に歯列矯正にかかる期間の目安をまとめた表です。ただし、歯列矯正にかかる期間は、歯並びによって個人差があります。

学生の種類治療期間
大学生約1~3年
高校生約2年
中学生約1~2年

大学生の歯列矯正期間は、基本的に約1~3年が目安です。就職活動までに歯列矯正を終えたい場合は、入学後の早い段階で治療を始める必要があります。

高校生の歯列矯正期間は約2年が目安となり、大学生と比べると平均的な治療期間はやや短い傾向です。10代後半になると第三大臼歯(親知らず)が生えてくる人もおり、状態によって治療方針や治療期間が異なります。

中学生の歯列矯正期間は、約1年~2年かかると考えましょう。中学3年生になると高校受験の準備で忙しくなるため、中学1~2年生のうちに治療を始めることが理想です。

また、矯正装置を外したあとは、歯が元の位置に戻ることを防ぐために「リテーナー」という保定装置を付けます。保定期間は、歯の矯正期間と同程度です。

【矯正方法別】大学生の歯列矯正の平均治療期間

時間

歯列矯正の治療法は一つだけではありません。大学生の場合は骨の発達がほぼ完了しているため、どの矯正方法を選ぶかによって治療期間は大きく異なります。以下は、3つの矯正方法別に、平均的な治療期間をまとめた表です。

矯正治療の種類治療内容治療期間
表側矯正(マルチブラケット)歯の表側に矯正装置を付ける、一般的な治療法です。ワイヤー交換・調整も容易で、幅広い不正咬合に対応します。約1年6か月~3年
裏側矯正(リンガルブラケット)歯の裏側に矯正装置を付けるため、目立たないことが特徴です。表側矯正よりも治療期間は長くなります。約2年~3年
マウスピース矯正マウスピースを装着することで、徐々に理想の歯並びに近づける治療法です。さまざまな歯並びの乱れに対応します。約6か月~2年

表側矯正はセルフライゲーションブラケットなどの特殊な装置を使えば治療期間を短縮できますが、基本的には1年以上の治療期間がかかります。また、一般的に裏側矯正は治療期間が長くなりやすい傾向です。マウスピース矯正の場合、他の矯正方法よりも短期間で治療が終わることもあります。しかし、それぞれ一長一短があるため、歯の状態を含めて自分に合う治療法を選ぶことが重要です。

学生のうちに歯列矯正を行う4つのメリット

学生のうちに歯列矯正を行うことには、以下の4つのメリットがあります。

歯を抜かず矯正治療できる可能性がある社会人より歯列矯正に時間をかけやすい虫歯や歯周病などの予防につながる口元のコンプレックスが解消される

ここからは、大人になってからではなく、学生の間に歯列矯正を始めるメリットを詳しく解説します。

歯を抜かず矯正治療できる可能性がある

歯列矯正で歯を動かすためには、歯と歯の間に一定のスペースを確保する必要があります。しかし、大人はすでに土台となる顎の骨格がほぼ完成しており、歯を動かすスペースを確保するために、上下にある4本の第一小臼歯を抜くことはめずらしくありません。矯正治療の一環として、顎の大きさや形状を整える外科手術を伴うケースもあります。

一方で、中学生や高校生は歯・骨が発達段階であり、歯が動くスペースを確保しやすいため、抜歯の必要性は低くなります。さらに、歯列矯正を通じて顎の骨格を理想の状態に調整できることもメリットです。

社会人より歯列矯正に時間をかけやすい

歯列矯正は年単位の治療期間がかかり、その間は定期的な通院も必要です。矯正装置の装着期間中は約4~6週間に一度、保定装置に移行したあとの保定期間中は約3か月に一度通院します。しかし、社会人になると仕事の都合により、歯科医院の診療時間内に通うことが難しくなると予想されます。
その点、学生は社会人よりも時間の融通が利きやすく、勉強や部活動の合間に歯科医院に通院することが可能です。歯列矯正の通院に時間を充てやすいことは、時間的な余裕がある学生ならではのメリットと言えるでしょう。

虫歯や歯周病などの予防につながる

歯並びや噛み合わせがよくないと、歯のすき間に汚れが溜まりやすくなります。磨き残しによる汚れや食べかすは、口腔内トラブルを招く原因の一つです。正しくブラッシングをすれば磨き残しは減るものの、毎日きれいに磨き上げることは簡単ではありません。

学生のうちに歯列矯正で歯並びを整えると、歯の間に複雑なすき間が生まれず、ブラッシングしやすくなることで、虫歯や歯周病を予防できます。虫歯になった場合、人工物を被せるなどの治療はできるものの、完璧に元の状態に戻すことはできません。また、歯周病になると歯がぐらついたり抜け落ちたりするため、学生であっても注意が必要です。歯列矯正は、大切な歯を守ることにもつながります。

口元のコンプレックスが解消される

小学生のときは何も思わなくても、中学生や高校生になって思春期を迎えると、徐々に自分が他人からどう見られているのかを気にし始めます。歯並びに自信がないために、人前で笑う際に口元を手で覆う人も少なくありません。口元にコンプレックスを抱えたままでは、一生に一度の学校生活を楽しく過ごすことはできないでしょう。
歯列矯正を行えば自信が持てるようになり、友だちと会話を楽しんだり、思い切り笑ったりすることができます。前向きな気持ちになれることも、学生の間に歯列矯正を行うメリットの一つです。

歯列矯正を周囲に知られたくない場合は「マウスピース矯正」

学生時代は多感な時期であり、矯正装置を付けることに抵抗を感じる人もいるでしょう。歯列矯正中であることを周囲に知られたくない場合は、マウスピース矯正がおすすめです。マウスピース矯正は、その名の通りマウスピースの形をした矯正装置を使用する治療法で、矯正先進国のアメリカをはじめ、世界各国で多くの症例があります。

マウスピース矯正のメリット
矯正装置が透明であるため、目立たない矯正装置を歯に固定しないため、手軽に取り外せるスポーツなどで激しく動いても口腔内を傷つけにくい金属アレルギーが起こる心配がない

マウスピース矯正では透明のマウスピースを使うため、近づいても矯正装置を付けていることがほぼわかりません。ブラッシングや食事の際などは、マウスピースを取り外すことで、口腔内を衛生的に保つことができます。また、装着したままスポーツをしたり楽器を吹いたりすることができるため、部活動に支障が出る心配もありません。

ただし、マウスピース矯正は歯並びの状態によっては対応できないケースがあります。一日18~20時間の装着時間を守らなければ、十分な効果が得られないことも留意しておきましょう。

学生は将来に向けた準備期間であるとともに、たくさんの大切な思い出を作る時期でもあります。「矯正していることを周りに知られたら恥ずかしい」「歯並びを気にせず笑顔の写真を残したい」という場合は、マウスピース矯正を検討するとよいでしょう。

まとめ

学生の歯列矯正にかかる期間は、大学生で約1~3年、高校生で約2年、中学生で約1~2年が目安となります。特に中学生・高校生は顎の骨格や歯が発達中であり、大人よりも治療期間が短くなりやすいことが特徴です。

学生の間に歯列矯正をすることには、抜歯の可能性が低く、通院時間を確保しやすいなどのメリットがあります。虫歯や歯周病も予防でき、口元のコンプレックスが解消されることもポイントです。

歯列矯正を周囲に知られたくない場合は、マウスピース矯正を検討してみましょう。

「歯科矯正に興味がある。」「自分がマウスピースで矯正できるか知りたい!」という方は、まずはDPEARLの初回カウンセリングにいらっしゃってください。

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