市販のマウスピース矯正に効果はある?歯科医院との違いを解説!

いくつもある歯科矯正方法のなかでも、見た目が良く清潔な状態を保ちやすいのがマウスピース矯正。このマウスピース矯正には、市販品のマウスピースを使って行うものと、歯科医院で専用のマウスピースを作って行うものがあります。本記事ではそれぞれの特徴や、市販品でも効果があるのかなどについて解説します。

市販品で行うマウスピース矯正

市販のマウスピース矯正には、既製品のマウスピースを使うものと、自分で歯型を取ってマウスピースを作るものがあります。いずれも通販サイトなどで販売されていることが多いです。

安いので興味あります!

治療の流れ

市販品で行うマウスピース矯正の主な流れは以下です。

  1. マウスピースを購入・自宅に届く
  2. マウスピース装着・矯正開始
  3. 終了

既製品のマウスピースを使う場合は、購入すればすぐに使用できます。自分でマウスピースを作る場合は、お湯などで材料を柔らかくした後、歯にはめて固めます。これにより歯にぴったりフィットしたマウスピースが出来上がります。

メリット

  • 費用が安く手軽に始められる
  • 歯科医院へ通う必要がない

市販のマウスピース矯正は、歯科医院のものに比べて圧倒的に安価です。そのため手軽に始めやすく、歯科医院へ通う必要がないのも嬉しい点ですね。

デメリット

  • 治療効果が定かでない
  • 逆に歯並びやかみ合わせが悪くなることも
  • トラブルが起きても自己責任

市販のマウスピース矯正は歯科医師や歯科衛生士という専門家の指導を受けられず、全て自己判断で歯科矯正を行います。そのため歯並びが良くならなかったり、逆に歯並びが悪くなったりすることも大いにあります。また、歯科医院のマウスピース矯正では痛みはほとんど感じませんが、これはしっかりとした管理の下行っているから。市販のマウスピース矯正では無理やり歯を動かすことで、強い痛みが出ることもあります。しかし、こうしたトラブルはあくまで自己責任ですし、当然医師からのサポートを受けることもできません。

治療期間

およそ数ヶ月であることが多いです。ただ実際に数ヶ月使ったところで、歯並びやかみ合わせが改善されたと感じられることは少ないかもしれません。

値段・費用

市販のマウスピース矯正は、数千円程度で始められます。マウスピース矯正をしたいけど、歯科医院は費用が高くてできない・・・という方にとっては大変魅力的なお値段ですね。

歯科医院で行うマウスピース矯正

歯科医院

市販のマウスピースに対し、歯科医院で行うマウスピース矯正は、1人1人に合ったマウスピースを複数枚作ります。それらを定期的に交換し歯にはめることで、少しずつ歯を動かし歯並びを治していきます。

治療の流れ

歯科医院で行うマウスピース矯正の主な流れは以下です。

  1. カウンセリング
  2. 必要であれば歯科治療
  3. 歯型取り・マウスピース作製
  4. マウスピース装着・矯正開始
  5. 定期的な管理・通院
  6. 終了

歯科医院でマウスピース矯正を始めたら、およそ数週間〜1ヶ月に1回の頻度で歯科医院へ通う必要があります。これは歯がしっかり動いているか、マウスピースに問題がないかなどをチェックするためです。同時にお口の中全体もチェックし、むし歯や歯周病になっていないかなども確認します。

もしマウスピース矯正中にむし歯・歯周病になったらどうなるの?

定期的に歯科医師や歯科衛生士がチェックしてくれているため、必要に応じて治療してもらえます。ただこれらの治療により歯科矯正に遅れが出てしまうこともあるため、矯正中は特に丁寧な歯磨き・セルフケアを心がけましょう。あるいはマウスピース矯正を始める前に、一通りの治療を終えておくとより安心ですね。

メリット

  • 治療効果が確実に得られる
  • 歯科医師や歯科衛生士というプロの元で行える
  • むし歯や歯周病治療なども併せて受けられる
  • 矯正中にトラブルが起きても安心

歯科医院のマウスピース矯正の最大のメリットは、安全・確実に歯科矯正を行えるという点です。歯科医師や歯科衛生士という歯の専門家の元で行うため、万が一トラブルが起こってもすぐに対処してもらえます。またマウスピース矯正をするにあたって定期的な通院が必要になるため、歯科矯正以外にもむし歯・歯周病ケアなど、お口のトータルケアを受けることができます。

デメリット

  • 費用がかかる
  • 定期的に歯科医院へ通わなければいけない

歯科医院のマウスピース矯正のデメリットを挙げるなら、高額な治療費がかかる点でしょう。また1ヶ月に1回は歯科医院へ通わなければいけないので、仕事などで忙しい方は負担に感じるかもしれません。

治療期間

およそ1〜3年で、これはもともとの歯並びによって変動します。また歯並びが治ってからも、リテーナーという装置を付けなければいけません。これは綺麗になった歯並びを維持させるためのもので、リテーナー装着期間はおよそ1〜3年です。つまり装置を一切付けなくて良くなるまでにおよそ2〜6年かかります。

歯並びを治すだけでも1〜3年かかると聞くと長く感じるかもしれません。しかし歯科医院で行う矯正は、どの方法でも同じくらいの期間がかかります。また、期間が長いということはじっくり時間をかけて歯並びを治していくということであり、これはマウスピース矯正では痛みや負担を感じにくいことの裏返しでもあります。

値段・費用

歯科医院のマウスピース矯正にはおよそ25〜100万円かかります。期間と同様、もともとの歯並びによって金額も変わってきますが、歯科矯正は基本的に保険がきかないため、治療費は全額自己負担となります。

結局、市販のマウスピース矯正に効果はある?

ここまで見ていただいた通り、通販サイトなどで売られている市販のマウスピースでは、歯科矯正効果のないことがほとんどです。むしろ歯並びが悪くなったり、かみ合わせが悪くなったりすることも多くあります。かみ合わせが悪いとものを上手く噛めなかったり、会話がしづらかったりします。その他歯に痛みが出たり、口が閉じられなくなったりすることも。見た目だけ良くなればいいと軽い気持ちで始めても、取り返しが付かなくなり結果的に歯科医院での治療が必要になることも少なくありません。

また癖として就寝中の歯ぎしりや、スポーツ中に食いしばることがある場合、歯がすり減ってしまう可能性があります。それを防ぐためにはマウスピースの装着が効果的なのですが、これらを目的とした商品であっても通販サイト上では「歯並びを良くする」「歯科矯正」などを書かれていることが多くあります。歯科に関する知識がないと、その辺りの見極めは難しいでしょう。

おすすめは歯科医院と市販品どっち?

おすすめは圧倒的に歯科医院で行うマウスピース矯正です。歯は硬い骨に埋まっており、自己判断で歯を動かすのはあまりにも危険と言えるでしょう。費用を安く抑えようと市販のマウスピース矯正を始めても、結果的に歯科医院で治療を受けることになればかえって費用がかかります。初めから安全で確実な歯科医院のマウスピース矯正を選んだ方が良いでしょう。

できる限り矯正費用を安く抑えたいなら、医療費控除や高額医療費制度を活用する手もあります。こちらの記事では歯科矯正の費用相場について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

自分の歯科矯正費用は大体いくらになるのか、期間はどれくらいかかるのかなど、気になる方はまず歯科医院に相談してみて下さいね!

また、DPEARLでは初回カウンセリングを受け付けています。「とりあえず知りたいな」など楽な気持ちで来てくださいね!

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