歯科矯正中にマウスピースを着け忘れた!数日なら大丈夫?影響と対応策をご紹介

マウスピース矯正中に、マウスピースを着け忘れて外出してしまうことや、めんどくさくて数日着けないで生活してしまうなんてこともあるかもしれません。

そこで、今回は、マウスピースを着け忘れたことで生じる影響についてご紹介します。着け忘れが無いようにする工夫や着け忘れてしまった際の対応策もご紹介しているので、是非ご覧ください!

マウスピース矯正の基本ルール|装着時間や着脱のタイミング

矯正用マウスピース

本題に行く前に、まずはマウスピース矯正とはどのような矯正なのかをご紹介します。

マウスピース矯正とは、その名の通り、マウスピースを使用して歯並びを良くする方法です。アライナー矯正と呼ばれることもあります。マウスピースをはめた時に、歯にかかる力を利用して歯を動かしていく治療法です。

もう少し詳しく知りたい方は、下記のブログ記事を読んでみて下さいね!

ここでは、マウスピース矯正をする際に必ず守っていただく3つのルールをご紹介します。

1日20時間以上の装着が必要

1点目は、1日20時間以上装着する必要があることです。

1日20時間以上とは、具体的に「食事と歯磨きの時間以外」を指します。その為、基本的には仕事中も就寝中も装着していなければなりません。

自由に着脱が出来ることは、マウスピース矯正において大きな魅力の1つです。しかし、決められた時間装着できていないと、計画通りに歯が動かないので、治療期間が伸びてしまう可能性があります。

その為、マウスピース矯正は患者さまの継続して使う意思の強さが重要になります。

食事をする際は外す

食事

飲食時には、必ずマウスピースを外しましょう。マウスピースを装着したまま飲食をすると、変形や破損、着色など、機能面でも衛生面でも悪影響です。

気軽に食事が出来なくなるのは良くない点かもしれませんが、余分な間食を防止できるので、ダイエット効果があるかもしれませんよ!

オーラルケアは超重要

最後に、オーラルケアはこれまで以上に重要です。

飲食後や就寝時に歯を磨かずにマウスピースを装着すると、汚れが溜まったままなので、虫歯や歯周病のリスクが上がります。

虫歯や歯周病になると、治療のために歯科矯正をストップしなければなりません。その期間はマウスピースの装着が出来ないので、歯並びが良くならなかったり、最悪の場合は「後戻り」してしまうこともあります。

その為、マウスピース矯正中のオーラルケアはとても大切です。マウスピース矯正中のオーラルケアについて、もっと知りたいという方は、下記のブログ記事も読んでみて下さいね。

マウスピースの装着をサボってしまった時の歯並びへの影響

繰り返しになりますが、マウスピース矯正は1日20時間以上の装着が必要です。しかし、1日程度着け忘れてしまうことやどうしても着けられない時もありますよね。

そこで、マウスピース矯正を着け忘れてしまった際の影響を、日数ごとにご紹介します。

マウスピースを1日装着し忘れてしまった場合

マウスピースを1日着け忘れてしまった場合は、特に心配することはありません。

マウスピースの着け忘れで最も怖いのが、歯並びの「後戻り」という現象です。後戻りとは、矯正治療で揃った歯並びが元に戻ることを指します。マウスピース矯正は、マウスピースを継続して装着することで、ゆっくりと歯並びを改善しています。その際に、途中で着け忘れてしまうと、この後戻りが起こり、歯並びが元の並んでいない状態に戻ってしまいます。

しかし、1日程度であれば、歯並びには大きな悪影響はありません。歯並びは本当にゆっくりと動くので、1日程度であれば気にする必要はないでしょう。ただし、1日程度といっても、月に何度か1日の着け忘れがある場合は問題です。治療計画のズレに繋がるので気を付けて下さいね。

マウスピースを1週間装着し忘れてしまった場合

マウスピースを1週間程度着け忘れてしまった場合は、治療計画に支障をきたす可能性があるので、すぐに歯医者さんに相談するようにして下さい。

患者さまの中には「旅行中にマウスピースを忘れてしまった」や「マウスピースを紛失してしまった」などの理由で、マウスピースを長期間装着できない方もいらっしゃいます。

マウスピース矯正は、緻密な治療計画を立て、それをもとに治療をしていきます。その為、1週間という期間が空いてしまうと、想定よりも歯が動いていなかったり、後戻りが起こっていたりして、治療計画そのものを立て直さなければいけない場合もあります。

マウスピースを装着し忘れた時の対処法

泣いている子供

そうは言っても、様々な理由でマウスピースの装着時間が守れなかったり、着け忘れをしてしまう場合もありますよね。

ここでは、装着時間が守れなかったときの対処法について3つご紹介します。

速やかにマウスピースの装着|1日程度の着け忘れ

先程も述べたように、1日程度の着け忘れであれば、歯並びに大きな悪影響はありません。その為、気づいたらすぐにマウスピースを装着し、今後忘れることが無いように対策をしましょう。

マウスピースの交換時期の延長|1週間程度の着け忘れ

マウスピースの装着を1週間程度忘れていた場合、装着する予定のマウスピースが自分の歯に合わない場合があります。

その場合は、無理にマウスピースを装着せずに、ひとつ前のマウスピースを装着するなどして、これ以上後戻りなどのトラブルが起こらないようにしましょう。

また、このような事態が起きた場合は、自己判断しないことも大切です。

「マウスピースを装着できない時」は事前にドクターに相談を

マウスピース装着が難しいであろう予定があるときは、必ず事前にドクターに相談するようにしましょう。きちんと相談をすれば、その月のマウスピースの装着日数を延長するなどの対応策を講じることが出来ます。

また、急遽マウスピースを装着できなかったとしても、きちんとドクターに事情を説明しましょう。仮に、説明がなくそのまま治療を進めてしまうと、想定とは異なる歯並びになってしまう可能性もあります。きちんと事情を伝えれば、治療計画を修正したり、マウスピースを作り直したりすることで対応も可能です。

ただし、このようなケースの場合には、想定よりも期間や費用がかかってしまう可能性もあります。もし、装着時間を守れないのであれば、別の矯正方法(ワイヤー矯正や裏側矯正)などに変更することもできるので、まずは担当のドクターに相談をして下さいね。

マウスピースの装着し忘れを防ぐ方法

何度も言いますが、マウスピース矯正は装着時間を守ることがとても重要です。出来る限り、装置の着け忘れを防止するために、できることを2つご紹介します。

リマインダー機能を活用する

1つ目は、スマートフォンのリマインダー機能を活用することです。

リマインダー機能では、ある程度生活習慣が決まっている人は、起床時や外出時、就寝時などの時間に通知が来るように設定しておけば、着け忘れの防止になります。

マウスピース矯正を始めたてで、習慣化が難しいという方にもおすすめの方法です。

予備のマウスピースを持ち歩く

矯正用マウスピース

2つ目は、1ステージ前のマウスピースを持ち歩くことです。

外出時や旅行時、万が一マウスピースを忘れてしまった場合や紛失してしまった場合でも、1ステージ前のマウスピースを携帯していれば、「後戻り」という最悪の事態を防止することが出来ます。

携帯する際は、マウスピースが破損しないようにケースにいれて持ち運ぶようにしましょうね。

まとめ

いかがでしたか?マウスピースを1日着け忘れたとしても、歯並びに大きな影響はありません。しかし、何日も忘れると矯正治療のズレに繋がり、理想の歯並びから遠のく結果になってしまいます。

理想は、1日の着け忘れもなく、治療を進める事ですが、難しい場合もありますよね。リマインダー機能の使用や予備のマウスピースの持ち歩きなど、自分で出来る対策はしっかり行い、それでも何かあった場合は、信頼できるドクターに相談して下さいね。

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