マウスピース矯正は滑舌に影響するの?歯並びや矯正装置が滑舌に与える影響とは。

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを指定された時間・期間で装着し、形の違うマウスピースへ付け替えていくことで、徐々に歯並びを整える方法です。使用するマウスピースは患者さまの口内の形に合わせてオーダーメイドで設計されており、透明度の高いプラスチック素材で作らているため目立たないことが魅力の1つです。

しかし、口内に装置を入れるため、患者さまによっては違和感や不便さを感じる可能性もあります。特に気になる部分は、滑舌ではないでしょうか?今回は、マウスピース矯正の滑舌への影響を中心にお話をしていきます。

マウスピース矯正をすると滑舌は悪くなる?

マウスピース矯正をすると、滑舌が悪くなるのではとご心配になる患者さまもいらっしゃいます。実際に、マウスピース矯正は滑舌への影響は大きいのでしょうか?

滑舌は一時的に悪くなるけど…

雑談中の男女

結論から言いますと、滑舌は悪くなると考えられます。

もちろん個人差はありますが、今まで何も入れていなかった口内にマウスピースを装着するので、少なからず違和感を覚えるとともに滑舌が悪くなったと感じてしまうかもしれません。

ですが、滑舌が悪いと感じるのは、付け始めの一時的なものであることが多く、少しの間我慢していただければ改善されていきます。ほとんどの患者さまは1週間~3週間程で慣れている方が多いです。

多くの矯正は滑舌に影響がある

また、滑舌に影響があるのは、マウスピース矯正に限ったお話ではありません。

後の章でお話しますが、滑舌には舌の動かし方が大きく関係しています。その為、矯正手法の中でも裏側矯正は、ブラケットやワイヤーが舌に当たりやすく、滑舌に影響を与えやすいと言われています。舌が矯正装置に引っかかり傷つくことで、口内炎が出来るケースもあります。

下記のブログ記事では、マウスピース矯正や表側矯正、裏側矯正などの歯科矯正について特徴や費用などを比較しています。興味のある方は是非読んでみて下さいね!

滑舌の悪さを感じる理由

歯

マウスピース矯正をし始めて、滑舌が悪くなったと感じてしまう原因はいくつかあります。ですが、それを改善すれば滑舌を良くすることも可能です。是非参考にしてみて下さいね!

マウスピースがフィットしていない

マウスピースが口にしっかりとはまっていない場合、滑舌の悪さを感じることがあります。

マウスピース矯正は、装置を歯に密着させることで、歯を移動させて歯列を整えていきます。しかし、装置が歯に合わず浮いてしまっている状態だと、矯正治療が計画通りに進まないとともに滑舌が悪くなる原因にもなります。

そのような状況になった場合には、チューイーを使用します。チューイーとは、丸く弾力のあるロール状のチューブで、噛み込むことでマウスピースをしっかりとはめ込むことが出来ます。患者さまが装着するマウスピースは、現状の歯列よりも少し理想の歯列に動いた状態のマウスピースです。その為、手指だけでは装着しにくいので、このチューイーを噛み込むことが重要になります。

DPEARLでマウスピース矯正を行う場合は、専用箱の中にマウスピースと共にチューイーも入っています。DPEARLの矯正について興味がある方は下記のブログ記事も合わせて読んでみて下さいね。

舌がマウスピースに当たっている

繰り返しになりますが、滑舌には舌の動かし方が大きく関係しています。その為、装置が舌先に当たると、これまで通りに舌を動かすことが出来ません。

その為、さ行やた行などの舌がマウスピースに当たりやすい言葉はこれまで通り発音できない場合もあります。

矯正により口内の形が変化している

マウスピースを使い始めたばかりの頃ですと、なんとなく違和感をおぼえることが多いでしょう。マウスピースを外している時と付けている時では、口の動かし方に違いがあるのは当然です。これまで装着していなかったものが、装着されるため、違和感はあります。

この違和感から、口を普段通り動かせず、滑舌が悪くなってしまうこともあるでしょう。しかし、慣れると改善されますので、あまり心配しなくてもよいでしょう。

滑舌が悪くなった時の対処法

矯正用マウスピース

矯正による滑舌の悪化は、慣れると改善される場合が大半です。しかし、少しでも早く滑舌が良くなりたいと考えている方は、以下のようなトレーニングを試してみて下さいね。

舌の筋肉を鍛える

滑舌を良くするための方法の一つに、舌の筋肉を鍛えることが挙げられます。

口内で舌を回す

方法は、口の中で円を描くように舌をグルグルと回すだけです。道具もいらず場所も取らないので読みながら実践してみて下さいね。

    1. 口を閉じたまま、歯の表面に舌をあてる
    2. そのまま歯の表面をなぞり、右回りに20回まわす
    3. 左回りに20回まわす

これを1セットとして、1日3セットを目安にしましょう。トライしてみると、10回程度で顔の筋肉が鍛えられてる感じがして、意外にもきつかったです!無理のない程度に、まずは1日1セットからでも続けてみて下さいね。

舌を外に出す

舌を出す子供

舌を思いっきり外に出すことで、舌の筋肉を鍛えることが出来ます。

「上を向き、舌を天井に向けて思い切り突き出し数秒間キープして引っ込める」動きを繰り返し行いましょう。

この動作を行うと、首の筋肉も鍛えられている気がするので、フェイスラインも整い、滑舌も改善されると思います。一石二鳥ですね!

母音の発声をする

母音(あいうえお)だけを使って発生する方法です。日本語は、母音が上手く発生できていないと相手にうまく伝わらないと言われています。

練習方法は、言葉をすべて母音にして、ゆっくりと口の形を意識して声に出すものです。例えば、「おはよう」は「おあおう」、「おやすみ」は「おあうい」となります。

このトレーニングは、劇団四季の稽古でも取り入れられている、効果的な滑舌を良くするための練習だそうですよ。

早口言葉を練習する

早口言葉は、滑舌の改善には有効的です。知っているものは何でもいいので、まずは発声してみて下さいね!

ここで注意していただきたいのは、スピードにこだわるのではなく、口の動きを意識しながら練習してみて下さい。口の中がちゃんと動いていない状態で発声をしていると、動いていない口の動きが癖になってしまいます、

最初はゆっくりでいいので、口のどの部分が動いているのか確認し、正しい滑舌にしてくださいね。

滑舌に関するQ&A

次は、患者さまによくいただく質問をご紹介します。

仕事が接客業で、矯正によって滑舌が悪くならないか心配です。矯正になれるまでどのくらいの期間がかかりますか?

接客業やサービス業など、人と接する仕事についている方にとっては、滑舌は重要な問題ですよね。

マウスピース矯正を始めた当初は、舌の動きが制限されてしまうので、多少発音しにくい状態になってしまうと思います。しかし、個人差はありますが、一般的には1週間から1か月ほどで矯正にも慣れ、通常通りの発音を取り戻せるケースがほとんどです。

心配な場合は、ドクターにしっかり相談して矯正計画を練ってもらうようにして下さいね。

趣味でトランペットを演奏しています。マウスピース矯正をすると、演奏が出来なくなるのではと心配なのですが、大丈夫でしょうか?

滑舌とは少し離れてしまうかもしれませんが、矯正中も楽器を継続して吹くことが出来るのかという質問も良くいただきます。

結論から申し上げますと、矯正中も楽器演奏を続けていただけます。確かに、マウスピースを装着したままですと演奏をしにくくなってしまう可能性もありますが、こちらも滑舌と同様に、慣れてしまえば気にならなくなる場合がほとんどです。

マウスピース矯正中の生活について、さらに知りたいという方は下記のブログ記事「マウスピース矯正中の1日ルーティーン」も合わせてご覧ください!

まとめ

いかがでしたか?

矯正中の滑舌の悪さは、どのような矯正方法にするかや滑舌のトレーニングをすることで、ある程度防ぐことが出来ます。また、しばらくすると慣れて普段通りに喋れるケースが殆どですので、あまり心配することはないでしょう。ただし、接客業に従事されている方などは声が普段どおり出せないことは心配だと思うので、ドクターにしっかりと相談してみて下さいね。

矯正治療の不安や費用のご相談があればDPEARLの初回カウンセリングにお越しください。患者さまの安心・安全な歯科矯正のために全力でサポートさせていただきます。まずは下記のボタンを押してみて下さいね!

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