歯列矯正の食事は歯に負担がかかるため、特に固い食べ物には注意をする必要があります。また、マウスピース矯正をしたまま食事をすると破損や変形、着色の原因に。この記事では矯正中に注意したい食べ物や飲み物、おすすめのごはんを中心にご紹介します!
食事に制限が少ないマウスピース矯正ですが、こんな食べ物には注意!
マウスピース矯正に限らず、歯列矯正中は食事に注意が必要です。と言うのも、ものによっては歯に負担がかかり痛みを感じやすいからです。例えば固い食べ物。固い食べ物は噛むときに力が必要である(=歯に力がかかる)ため、痛みにつながりやすいです。歯を動かしている最中は特に注意が必要です。
マウスピース矯正では食事をするときに装置(マウスピース)を外すことができます。そのため食べ物により矯正装置が壊れたり食べ物が矯正装置に引っかかったりする心配がなく、他の矯正方法に比べて食事制限は少ないです。
マウスピースをはめたまま食事をするとどうなる?
マウスピースをはめたまま食事をするとどうなるのでしょう?
- マウスピースが変形する
- マウスピースが割れる・壊れる
- マウスピースに着色する
マウスピースが変形すると、歯に上手くはまらなくなります。合っていないマウスピースを無理にはめると、歯並びに影響が出ることも。マウスピースが割れたり壊れたりしても同様で、場合によってはマウスピースの作り直しが必要になります。これらのようなリスクがあるため、食事のときは必ずマウスピースを外しましょう。もしマウスピースに異常が見られた場合はご連絡ください。
飲み物はマウスピースをはめたまま飲んでも良い?
マウスピース矯正中は、飲み物にも注意が必要です。マウスピースをはめたまま飲んで良いのは水。以下の飲み物は避けるか、マウスピースを外してから飲むようにしましょう。
- 着色の原因になるもの:お茶、コーヒー、ワインなど
- むし歯の原因になるもの:甘いジュース、スポーツドリンクなど
- マウスピース変形の原因になるもの:熱い飲み物
特に食事に注意が必要なタイミング
マウスピース矯正開始後(数日間)
マウスピース矯正を始めてまもない頃は、歯の移動量が大きく痛みを感じやすい時期です。そのため固い食べ物は避けるようにしましょう。
マウスピースをはめても歯が引っ張られたり押されたりするような感覚・痛みがなければ、そのマウスピースにおける歯の移動が終わった証拠です。様子を見ながら普段通りの食事に戻して構いません。
マウスピース交換後(数日間)
マウスピース矯正では、定期的にマウスピースを交換します。段階ごとに形の違うマウスピースをはめることで、少しずつ歯並びを良くしていきます。
マウスピースを交換したての頃は、歯を積極的に動かす時期です。痛みを感じやすい時期なので、固い食べ物は避けるようにしましょう。
マウスピース矯正中におすすめの食事例
主食:おかゆ、柔らかいパン、柔らかい麺類
柔らかいものであれば歯への負担が少なく、ほとんど噛む必要がありません。おかゆや麺類は、具材に柔らかく煮込んだ野菜を使っても良いでしょう。外食時であれば、リゾットやグラタンも柔らかいためおすすめです。
おかず:魚の煮物、ひき肉料理、卵料理、豆腐料理
お魚も柔らかく煮てあれば食べることができます。特に白身魚などは繊維がほぐれやすく食べやすいでしょう。またハンバーグなどのひき肉料理は、ステーキなどと違い噛みちぎる必要がないので食べやすいです。サラダは生野菜をそのまま食べるよりも、ポテトサラダの方が口当たりが良く歯に負担も少ないです。
デザート:ゼリー、ヨーグルト、バナナ
りんごなど固いものは痛みにつながりますが、バナナなどの柔らかい果物やゼリー、ヨーグルトであればほとんど噛む必要がなく食べやすいでしょう。ただこれらには糖分が多く含まれているため、食べすぎには注意が必要です。
その他食事時の工夫
- 柔らかくなるまで煮る
- 一口サイズに切って食べる
- 少しずつ食べる
歯で噛みちぎったりしっかり噛んだりする必要があると、歯に強い力がかかり痛みを感じやすいです。小さく切ってから食べるなど、食べ物にかぶり付かず少しずつ食べるようにするとさまざまな食材を食べることができます。
飲食後の歯磨きを忘れずに
食事の後には必ず歯磨きを行い、お口の中を清潔にした状態でマウスピースをはめましょう。ちょっとした間食であっても、歯磨きかうがいだけでもすることをおすすめします。歯に汚れが付いたままマウスピースをはめると汚れを歯に固定するような形になり、むし歯や歯周病の原因となるからです。
どうしても食事後歯磨きやうがいができない場合は、一旦マウスピースをはめ、時間が取れるときにしっかり歯を磨きましょう。マウスピースも同様に丁寧に洗ってください。マウスピース矯正中の歯磨きの方法についてはこの記事を参考にしてみてくださいね!