矯正治療は中断できる?離脱の原因や避ける方法を紹介

せっかく始めた歯科矯正。決意して始めたものの、急な転勤やモチベーションの低下などで治療を中断してしまうケースもあります。治療を中断した場合は、歯への悪影響や金銭的なデメリットも挙げられます。

今回は①矯正治療を中断する理由にはなにがあるのか、②矯正治療を中断するとどうなるのか、③矯正治療を中断しないためにはどうしたらよいのか。の大きく3点に分けて解説していきます。

歯科矯正を途中でやめる原因

歯の模型

矯正治療は歯並びがきれいに整い、その後の保定期間も合わせると長い年月を要します。その為、努力して治療をしても途中で来院が途切れたり、治療を中断してしまうケースも少なくはありません。この原因は患者さまによって色々ですが、今回は代表的な4つを紹介させていただきます。

遠方への引っ越し

転勤などを理由に、これまで治療を受けていた歯科医院に通院し続けるのが難しくなる場合があります。お子様であれば、進学や留学などで環境が変化し、通院を続けるのが難しくなることもあるでしょう。

この場合は、「歯科矯正を中断する」もしくは「引っ越し先で矯正治療を継続する」の2つの選択が考えられます。現在通院中の歯科医院に事情を説明すれば、紹介状を書いてもらえるでしょう。まずはドクターに伝えてみて下さい。

また、歯科矯正の種類によっては通院頻度を下げて遠方から通うというケースもあります。例えば、DPEARLのマウスピース矯正の場合、基本的に1か月に1度の通院を患者さまにお願いしています。しかし、その頻度でのご来院が難しい場合には、ドクターと処置の有無などをしっかりと検討したうえで、3か月に1度程度の通院にすることも可能です。一方で、ワイヤー矯正の場合は1か月に1度の通院が必要になります。

どの歯科矯正を選択するかによって、通院の頻度も変わってくるので、検討の材料にしてみるといいですね。

ライフスタイルの変化

矯正治療は終了までに長い期間を擁します。そのため、その期間でライフスタイルが変化し、通院が難しくなるという場合もあります。

特に多いのが、「仕事が多忙になった」「結婚し子育てが忙しくなった」「習い事や部活が忙しくなった」などが挙げられます。

矯正の痛みや日常生活におけるストレス

歯科矯正を始めるのあたって、矯正治療中の痛みに不安を感じている方は多くいると思います。実際、歯並びをきれいに並べる上ではどうしても痛みや締め付け感を伴うことはあるでしょう。

また、これまで自然にできていた日常生活が制限されたり、やらなければならないことも増えるのでそれをストレスに感じる方もいるでしょう。

例えば、ワイヤー矯正の場合は食事が制限されてしまったり、ブラッシングを丁寧に行わなければ食べかすがとれず虫歯や歯周病になりやすくなります。一方で、マウスピース矯正の場合は、食後の歯磨きは欠かせませんし、マウスピースの洗浄もしっかりと行う必要があります。

下記のブログ記事ではワイヤー矯正とマウスピース矯正を様々な観点から比較しています。ご自身にあった矯正方法が見つかるはずです。是非合わせてご覧ください!

このような痛みや日常生活におけるストレスが理由で歯科矯正を中断してしまう方もいます。

モチベーションの低下

歯科矯正を成功させるためには、患者さまの努力が必要不可欠です。矯正治療開始当初は、モチベーションも高い状態ですが、月日が経つごとにモチベーションも下がってしまいます。

特に、マウスピース矯正は、矯正器具のマウスピースを自由に取り外しできます。そのため、オーラルケアがしやすいなどのメリットも多くありますが、患者さまの自己管理が必要というデメリットもあります。マウスピースを1日18~20時間装着する必要があり、これができないと治療の遅延や離脱に繋がってしまいます。

多くのマウスピース矯正サービスはここを、患者さま自身の努力に委ねられています。しかし、DPEARLでは患者さまと一緒に歯科矯正をサポートする体制があります。

それは歯科矯正サポートアプリ「DPEARL support」です。

これは、患者様の快適な治療期間をサポートするためのアプリで、様々な機能により、安心して治療を進めることが出来ます。

DPEARLのマウスピース矯正について興味を持ってくださった方は、下記のブログ記事も合わせて読んでみて下さいね。

歯科矯正を中断するデメリット

歯科矯正を途中でやめてしまうと、具体的にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?

歯に関することはもちろん、費用面までご紹介します。

歯並びが整わない

当然ですが、治療計画の途中で歯科矯正を中断してしまった場合には理想の歯並びには整いません。また、それだけではなく歯並びが矯正開始前の位置に戻る「後戻り」という現象も起こります。歯は元の位置に戻ろうとする性質があります。その為、時間が経過すると一度整ったように見える歯並びも再び乱れ、矯正治療が台無しになる可能性があります。

後戻りが起きてしまうとこれまでに費やした時間と費用がムダになってしまいます

すぐには治療を再開できない

歯科矯正は一度中断して、またすぐに再開するというのは難しい場合が多いです。歯科矯正は緻密な治療計画をたて、それに合わせて確実に歯を動かしていきます。その為、中断をして期間が空いてしまうと、その分治療計画にもズレが生じてしまいます。その場合は、再度検査をして治療計画を立て直すというところから始まります。

もし、前回治療を受けていた歯科医院から新たな歯科医院へ紹介状を書いていただける場合、ある程度治療計画の引継ぎが行えます。しかし、その間にも歯並びは変化しているのでそのまま治療再開というのは難しいでしょう。

治療費が無駄になる

お金

矯正治療を中断すると、これまで支払ってきた治療費が無駄になってしまう場合もあります。

歯科矯正治療は基本的には自由診療です。そのため、お支払い金額やタイミングはクリニックによって異なります。自由診療の場合、法律上ではこれまで治療した分の費用のみ支払えば問題ないので、今後行う治療に関して支払う必要はありません。しかし、クリニックと患者さまの間で契約書を交わしている場合そちらの記載内容が優先されます。その為、契約書の特に支払いに関する内容は注意して読んでおきましょう。

また、高額なイメージのある矯正治療ですが、多くは事前に行う精密検査費や装置の代金が大きな割合を占めていて、治療開始時期に支払うことが多いです。なので、歯科矯正を中断すると、定期通院の際にかかる費用は無くなりますが、精密検査費や装置の代金は返金されないこともあります。

少しでも中断する可能性が考えられる場合には、クリニックに事前に相談し、対応を聞いておくと良いでしょう。

虫歯や歯周病の原因になる

こちらは、ワイヤー矯正の場合ですが、矯正器具を装着したまま長期間治療を中断していると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

矯正期間中は、歯に装置が固定されているため歯磨きが難しくなります。ゆえに汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病になる可能性が高くなります。定期検診でクリニックに通っていれば、クリーニングを受けられるためそのリスクも下がりますが、通院をしないので進行に気づかず、歯に大きなダメージを与える可能性があります。

歯科矯正の中断が起こらないために

これまで挙げたように、矯正治療を中断すると歯に悪影響を及ぼすだけでなく金銭的にもデメリットが多い事がお分かりいただけたと思います。

そこで、矯正治療を中断させないために、事前に意識しておかなければならないことをご紹介します。

矯正開始時期を検討する

繰り返しにはなりますが、矯正治療には長期的な通院が必要です。歯並びを整えるのに数か月~2年程度、歯並びを固定するのにも数年と長い年月を要します。そのため、現在から数年後のライフプランを鑑みて矯正治療を検討する必要があります。

大人の場合、仕事で転勤がある可能性があったり、結婚出産によって自分の生活スタイルが大きく変化する可能性もあります。お子様の場合、進学や習い事に伴う環境の変化もあるかもしれません。

そのような状況も考慮したうえで、矯正開始時期を検討することも必要でしょう。

自分に合うクリニックを検討する

医師の写真

歯科矯正をするクリニックを選択するにあたって、ドクターとの相性とクリニックの通院しやすさも判断材料にいれるようにしましょう。

歯科矯正治療は、ドクターと患者さんが信頼し合って進めていかなければなりません。ドクターは患者さまの現状をこまめにキャッチアップし、状態に合わせた調整を行っていきます。そのため、何事も相談できるような関係性をつくれるドクターを選択する必要があるでしょう。また、歯科矯正はとても細かな技術が必要な治療です。そのため、これまでにしっかりと実績を積んだ、症例経験豊富な歯科医師に治療をしてもらうのがよいでしょう。

また、クリニック選びも重要です。通院しドクターの診察を受けることは、患者さまの歯科矯正を着実に進めるうえで必要不可欠です。そのため、患者さま自身が通いやすいクリニックを選択しましょう。立地だけではなく、受けたい曜日や日時に予約がとれるかどうか、クリニックの清潔感はどうかなど自分が重視する点が満たされているかを注意してみて下さいね。

自分に合う矯正方法を選択する

患者さまのライフスタイルや重要視していることによって、選択すべき矯正方法も変化します。

例えば、矯正中の見た目が気になる方や頻繁に通院は難しいという方にはマウスピース矯正がおすすめです。一方で、自己管理が難しい方などはワイヤー矯正の方が合っているかもしれません。

以下のブログ記事ではマウスピース矯正とワイヤー矯正のメリット・デメリットについて詳しく書いてあるので、どちらの矯正方法にするか悩んでいるという方は参考にしてみて下さいね。

歯科矯正を中断しないようにするために、ご自身でも自分に合う歯科矯正方法を検討してみて下さいね。

治療計画をしっかりと把握する

矯正治療を中断しないためにも、治療開始前に治療計画を把握しておくことが重要です。ドクターと患者さまが歯科矯正の道筋とゴールをしっかりと共有し、細かな疑問点や不安点も解決しておきましょう。これにより、患者さま自身も大まかな治療の流れを把握できるとともに、矯正の天敵であるモチベーションの低下を防ぐことが出来ます。

DPEARL矯正では、患者さまが安心して矯正治療をスタートできるよう、正シミュレーション動画を作成し、実際の歯の動かし方を見せながら矯正のゴールを共有いたします。

DPEARLマウスピース矯正 治療シミュレーション動画

まとめ

いかがでしたか?

矯正治療は多くの費用や時間を要します。そのため、せっかくかけた物を無駄にしないためにも「矯正治療をはじめたら最後までやりきる」ことを大切にしてくださいね。

ただ、いくらそう決意しても急な引っ越しやライフプランの変更もあると思います。そうなってもいいように事前にドクターに相談しておくことも重要です。

矯正治療の不安や費用のご相談があればDPEARLの初回カウンセリングにお越しください。患者さまの安心・安全な歯科矯正のために全力でサポートさせていただきます。まずは下記のボタンを押してみて下さいね!

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